犬神家の一族

時雨そぼ降る菊畑
	『奥の花壇に色栄え勝る菊の品々花盛り』 菊畑、これ見よがしに顔似せて作った 猿蔵の心中はこれいかなるものか 『やい娘、これは汝に譲るぞ これを土産に思ふ方へ嫁入りせよ』 と兵法の秘事虎の巻を皆鶴姫の手に渡す 『木は木、火は火、水は水、たゞ今返す断末魔。 平家の禄を食い込んだこの腹も 切って返せば五臓六腑に恩も残らず、…さらばさらば』 鬼一法眼今生の別れ 虎の巻ならぬ、三宝を嫁入り道具にできたなら…… そうはいかぬが犬神佐兵衛 「斧は斧、琴は琴、菊は菊」 魔道に入った鬼一佐兵衛、天より操る糸の束 （『』は、鬼一法眼三略の巻より抜粋）
	リクエスト第７弾　横浜夕紀様より How do you like my picture?

2001/06/30

キク（キク科キク属） 多年草 万葉集には菊の詠はれていない。平安時代から鑑賞花となった。 鎌倉時代になり、菊文化が発達。後鳥羽上皇は菊の文様を使い続く代々の天皇もこれに習った。 この頃から皇室の紋章となるが、正式なのは明治になってから。 盛んになるのは江戸時代の菊人形の見世物が流行した時代である。 「十日のキク」キクの宴は９月９日で、９月１０日では役に立たないの意味。

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