金田一耕助アートウエーブ

事件発生5/10 春→絵は半年後の冬



堕ちたる天女


忘れられたアトリエ

「また、あんなところに」
松の木に群がる鴉
香のかおりに誘われるように男は廃墟に近づく
においなどするはずもないアトリエ

灰色の闇に乗って悪魔が降りてくる刻限

古川運転手は、もう何度もここを訪れた
逃げ出したい恐怖と
絵の中に迷い込んだような陶酔感で
身動きも出来なくなる

鴉の鳴き声に混じって女の声を聞いたような気がした

天女なのか、ニンフなのか
堕ちたる闇の奥底で喘いでいるようにも、
笑っているようにも聞こえる
ノンのコメント
「堕ちたる天女」では金田一さんが女性の手を握る
許し難き場面がございます。
双葉藍子の手を引いてこのアトリエに入るのです。
その後、藍子君から藍ちゃんと呼び名まで変わる有様
金田一さん、手を握ると急に態度が大きくなるのね・・・



クロマツ(マツ科)別名・男松(オマツ)
常緑針葉高木
樹皮は灰黒色、葉は2個ずつ束生する。
江戸城本丸の大広間から白書院にいたる廊下の襖絵は「松の廊下」と呼ばれていた。
55bにおよぶ襖に「浜の松に千鳥」の絵が連続して描かれていた。
元禄14年(1701)刃傷事件(忠臣蔵)で有名
作中では「マツ」と記述されているが「クロマツ」と判断致しました。

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