金田一耕助（香水心中）

「香水心中」を訪ねて

	「さあ、これからが大変なんですから、金田一先生も警部さんもそのつもりでいてくださいよ」運転手上原省三の台詞から始まる「香水心中」何が大変かといえば、渋滞です。熊の平と軽井沢間の国道の一部が、崖崩れの為に不通になっているのです。この熊の平は、「仮面舞踏会」でも崖崩れ。よほど地盤が緩いのでしょうか。「夜の黒豹」では女流洋画家・星島摩耶子が軽井沢と熊の平の間、碓氷峠で亡くなっています。熊の平の駅は、碓氷峠のほぼ中心、昭和４１年まで駅として存在していました。さて、近くまで行ってみようとしましたが・・・何と、やはり崖崩れ。
	金田一耕助と等々力警部が宿泊したホテルは、テラスがあり、外人の観光客が訪れるホテルのようです。作中には「常磐家の別荘やＭホテルのある旧軽井沢」と記述があります。このＭホテルに宿泊していたと考えても良いですよね～旧軽井沢で、Ｍが付くのは多くの作家や芸術家も訪れた老舗万平ホテルでしょうか。三笠ホテルは旧軽井沢より北ですが、う～むどっちなのでしょう。
	三笠ホテルは明治３７年から昭和４５年まで営業。仮面舞踏会の飛鳥忠熈別荘の窓枠は、菱形や矩形を組み合わせたものですが、この三笠ホテルの窓枠も幾何学模様が見事です。横溝先生はこのホテルをイメージされたのでしょうか。
	千ガ滝は、中軽井沢駅から北に鬼押し出しに向かう途中です。鬼押し出しは「仮面舞踏会」でも何度か名前が出てきますね。作中の千ガ滝別荘地は、旧軽井沢に比べると寂しい場所とありますが、最近はこちらに別荘を購入される作家も多いそうです。
	逢魔が時に訪れたせいか何とも言えない雰囲気の千ガ滝山中。美代子と省三の涙雨が降ってきそうです。さあ、香水をたっぷりかけてみましょうか。
	（追記）常磐家の別荘と、飛鳥忠熈さんの別荘（仮面舞踏会）は同じ旧軽井沢なのよ。鳳千代子より私の方が美しいわよ、おほほほほ。 ←古谷一行劇場２時間ドラマ「香水心中」の松代様。

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	「さあ、これからが大変なんですから、金田一先生も警部さんもそのつもりでいてくださいよ」運転手上原省三の台詞から始まる「香水心中」何が大変かといえば、渋滞です。熊の平と軽井沢間の国道の一部が、崖崩れの為に不通になっているのです。この熊の平は、「仮面舞踏会」でも崖崩れ。よほど地盤が緩いのでしょうか。「夜の黒豹」では女流洋画家・星島摩耶子が軽井沢と熊の平の間、碓氷峠で亡くなっています。熊の平の駅は、碓氷峠のほぼ中心、昭和４１年まで駅として存在していました。さて、近くまで行ってみようとしましたが・・・何と、やはり崖崩れ。
	金田一耕助と等々力警部が宿泊したホテルは、テラスがあり、外人の観光客が訪れるホテルのようです。作中には「常磐家の別荘やＭホテルのある旧軽井沢」と記述があります。このＭホテルに宿泊していたと考えても良いですよね～旧軽井沢で、Ｍが付くのは多くの作家や芸術家も訪れた老舗万平ホテルでしょうか。三笠ホテルは旧軽井沢より北ですが、う～むどっちなのでしょう。
	三笠ホテルは明治３７年から昭和４５年まで営業。仮面舞踏会の飛鳥忠熈別荘の窓枠は、菱形や矩形を組み合わせたものですが、この三笠ホテルの窓枠も幾何学模様が見事です。横溝先生はこのホテルをイメージされたのでしょうか。
	千ガ滝は、中軽井沢駅から北に鬼押し出しに向かう途中です。鬼押し出しは「仮面舞踏会」でも何度か名前が出てきますね。作中の千ガ滝別荘地は、旧軽井沢に比べると寂しい場所とありますが、最近はこちらに別荘を購入される作家も多いそうです。
	逢魔が時に訪れたせいか何とも言えない雰囲気の千ガ滝山中。美代子と省三の涙雨が降ってきそうです。さあ、香水をたっぷりかけてみましょうか。
	（追記）常磐家の別荘と、飛鳥忠熈さんの別荘（仮面舞踏会）は同じ旧軽井沢なのよ。鳳千代子より私の方が美しいわよ、おほほほほ。 ←古谷一行劇場２時間ドラマ「香水心中」の松代様。