真珠郎

白い花束
		萌黄色の柳の芽吹き 細い肩を撫でつける 春の匂いがそこかしこに溢れ 薄皮を剥がした湖面は 光を散りばめたレースのように輝いていた 椎名耕助様 秘やかに 寄り添って咲き続ける 二輪草のようになれたら とても優しく暖かい風が吹いている
「真珠郎の白い花を「一枚の絵」のページにリクエストします」と すーじーさんからご依頼を受けたのが５年位前のことのように思います。 「一枚の絵」ではなく場面として描かせていただきました。 原作とはイメージが異なりますが、宜しく御願い致します。

信州の春に咲く白い花、。 真珠郎」角川文庫Ｐ２０８で老婆が抱えていた白い花はいったいどんな花でしょう。 擬宝珠や卯の花や小手毬でしょうか。 昨年、信州に出掛けた私は、木陰に白い小さな花が咲いているのを見つけました。 一本の茎から二輪の花をつける二輪草。 「あなたと私」そんな風に思えてならない。 この花に想いを寄せていたのではないでしょうか。 キンポウゲ科のイチリンソウ属　多年草 若葉や花は食用にもなります。もしかして食べる為に摘んでいたのか！？

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