黒猫亭事件
|
||
|
君がここへ訪ねて来た時。 あれは夕焼けが眩しいくらいの黄昏だった。 帽子をとってぺこりとおじぎした君。 その背後から、少女達の笑い声が聞こえたんだよ、 そう言ったら気味を悪くするだろうか。 赤々と咲き乱れる大きな花びらと一緒に海の香りに乗せて入って来たんだよ。 三晩泊まっていった君から話を聞かせて貰って、ようようわかってきましたよ。 あれは海の向こうの小さな島に咲く、妖精だったんだろうね。 |
|
|
トップページに戻る
